知の自由塾

提供: 有限会社 工房 知の匠

文責: 技術顧問 大場 充

更新: 2026年7月28日

ごあいさつ




2026年、世界の政治・経済状況が不安定になっています

2026年も半年を過ぎ、涼しかった梅雨も終わり、暑い日が続き始めました。小中学校は、夏休みに入りました。皆さん、それぞれ、夏休み期間中に、何をするのか、考えているのではないでしょうか?

世界では、アメリカ合衆国とイランとの戦争が終結せず、経済も不安定な状態が続いています。イラン沿岸のホルムズ海峡が、両国の軍隊によって、封鎖され、世界的に中東からの石油の供給が滞って、ガソリンや石油製品の不足や値上がりが、問題になっています。 北半球の諸国では、石油の供給不足を原因にした物価の上昇だけでなく、偏西風の蛇行による異常気象で、暑い夏に悩まされています。農産物の生産にも、影響が出そうです。

このような世界的な物価の上昇から、インフレーションの到来が、心配され始めています。特に、アメリカ合衆国とイランとの戦争が原因となっている、石油製品を中心とした物価の上昇に伴う、世界的なインフレーションは、世界経済に大打撃を与える可能性があります。

20世紀に入ってから、100年以上続いた資本主義経済の拡大は、転換点を迎えているのかも知れません。過去の百年間は、政治と宗教の分離が明確で、ユダヤ教とイスラム教、キリスト教とイスラム教の国家同士が、宗教そのものを理由に、国家間の戦争を始めることは、ありませんでした。

戦後、1945年の日本で、新しく定められた日本国憲法も、基本的には、政教分離を原則にしようとした苦労の痕跡が見られます。それまでの明治憲法の骨格を決めていた天皇制を廃し、国民が主権をもつ民主制に移行しようとしました。しかし、旧来からの天皇制を温存しようとはたため、国民の統合としての象徴天皇を組み込みました。。

そして、日本を民主的な国家とするために、軍事力を排して、第9条で「外交の手段としての戦争を放棄する」ことを宣言しました。しかし、古代から続いていた宮中での様々な祭祀は、天皇家として継続して守らなければならない伝統行事です。そして、それは、国家神道と深く結びついている行事です。

つまり、天皇制を守ろうとする限り、日本社会では、政教分離を徹底することが難しいのです。これは、イスラム諸国やユダヤ教に基づくイスラエルにおいても、基本的に避けられない問題です。

日本国憲法に9条を入れることで、表面的には日本を近代的な民主国家に見せることはできましたが、社会の根本では、政教の分離が不十分なまま、国家の運営を進めることになりました。この不完全な解決策の適用が、最近になって、日本社会の様々な部分の矛盾となって、吹き出し始めています。

上の図案は、これまでと同じように、アイヌ民族に伝わっている古典的な図形を組合わせ、昇る朝日の中心に、今年の干支(えと)である「午」(うま)を中心に、マンダラ風にデザイン化したものです。左右に配置されているのは、夏の畑や野原に咲く、「ひまわり」です。日本の各地で、昔から夏の暑い日に、あぜ道に咲く、ヒキワリを見ることができます。日本の真夏の原風景のひとつです。

2026年7月28日

目的

「知の自由塾」は、主として小学校高学年から、中学校3年までの生徒を対象として、これからの世界や日本社会の発展を担う人材を育てることを目的として、開設された私的なホームページです。学校で学ぶ科目とは別に、これからの世界のリーダーに求められる「知的な力」を養うための基礎となる、「ものごとの見方、考え方」を、次世代を担う皆さんが学ぶための、自由参加の教室です。

ねらい
ここでは、私が、1974年から1994年までの20年間、米国のコンピュータ会社である、IBM社における実務経験を通して、特にその最後の5年間に米国の社会で学んだ、日米での、ものの考え方の違いや、人間の生き方、そして人々の育て方など、様々なことについて知り得たことに基づいて、物事を語り、皆さんと議論したいと思います。
目次

このホームページに掲載されている記事は、以下の通りです。最近、社会で話題になっているAIや人工知能に関する知識の基礎になる話題を集めた人工知能 〜 機械学習は、どこまで信用できるかを、『高校生、大学生の探究学習のため』の欄に、移動し、新しく修正を加えています。

お礼の言葉
本ホームページは、最初、フェースブック上に公開された一連の記事でした。しかし、検索エンジンからの検索が難しくなったことから、通常のホームページの形式で公開することになりました。ここに、公開に当たってサーバを提供して頂いた有限会社「工房 知の匠」の佐々木社長のご厚意に感謝します。

2019年7月
有限会社 知の匠 技術顧問 大場 充
(広島市立大学 名誉教授)

塾長の歩み
塾長の私は、東京の青山学院大学大学院の修士課程を修了して20年間、外資系のコンピュータ会社で働き、その最後の数年間は、米国で大規模ソフトウェア開発のための組織のあり方について研究しました。帰国後、1994年に広島市が設立した新しい大学の情報科学部、情報数理学科の教授に就任し、日本人の学生は元より、社会人学生(日本人)、韓国人、中国人、ドイツ人、カンボジア人などの学生の研究指導に当たるとともに、広島のソフトウェア産業の発展と日本のソフトウェア産業の国際競争力向上のために、いくつかのプロジェクトを実施し、2014年3月に同大学を定年退職しました。退職後も、2018年まで、名誉教授として情報科学部の3年生を主たる対象とした「技術者倫理」と「プロジェクト管理」の講義を、非常勤講師として担当しました。
塾長の最近の仕事
特に、私が大学教員として働いた最後の4年間には、経済産業省が当時推進していたグローバルに活躍できるソフトウェア系人材の育成のため、それまでの日本の教育では教えることがなかった「プロジェクトマネジメント」の基礎を学生に理解させるための新科目の導入と、広島県内の大学や企業との連携による一連の講義の実施を行いました。特に、広島県からの財政的な支援を受け、NTTデータ中国からの協力も得て、10名程度の広島市立大学と広島修道大学などの学生を、インドのNTTデータ関連会社に送り込み、海外インターンシップを経験させるプロジェクトにも取組みました。最初の年に、このインターンシップに参加した学生達は、既に社会に出て、主にIT系の企業で活躍しています。
塾長が最近出版した本と発表した論文

著書

  • ソフトウェア技術者: プロの精神と職業倫理(日科技連出版(2014年))
  • 組込みソフトウェア工学ハンドブック(日科技連出版(2014年))


論文

ご意見・ご感想・ご質問

以下のメールアドレスへ

juku@chi-takumi.jp